房総丘陵南端の一角をなす三芳村にて、折しも列島がバブル景気に沸く、1990年(平成2年)村にゴルフ場を誘致しようという動きがありました。しかし、三芳村は日本の有機農業運動発祥の地の一つであり、自然環境を破壊するゴルフ場建設には反対する運動も当然のように沸き起こりました。その運動の中からこの美しい三芳村の自然環境を保全し、ともに生きていくためには、そこで生産される安全な農産物が再生産可能な適正価格で取引される仕組みを作っていかなければならないということに気づかされました。そして、発足したのが三芳村蛍まい研究会です。当初は生産者4名、60俵からの出発でした。

 その後1993年(平成5年)の大冷害を機会に提携先を増やして、生産体制を整え、1999年(平成11年)には蛍まいのお米を使った特別純米酒「むらの酒」を発売するなど順調に生産を伸ばしてきました。2005年(平成17年)には 農事組合法人として再編し、2006年には自前の乾燥調製精米施設が完成し、栽培から乾燥調整、精米に至る生産工程が一貫して管理可能になっています。また2018年には玄米色彩選別機を導入して、より高品質のお米の生産を行っています。

現在会員数16名

全水田面積 約20ha  収穫量約1,500俵(内無農薬栽培米200俵)。

活動目標

  • 乾燥調製施設を運営し、地域の米生産の核となり、より安全でおいしいお米の生産を目指します。
  • 会員の圃場のみならず、地域の水系全体を網羅した環境保全体制の確立。
  • 農薬の空中散布の中止を求める。
  • 海山を含めた流域全体のネットワークの構築
田んぼ手植え風景のイラスト